ゆらとまぁばあちゃん

2024年3月31日 NPO法人あそび環境Museumアフタフ・バーバン公演
会場*株式会社群成舎・本社ホール
当日企画「あそぶ!みる!たべる♪」

ゆらとまぁばあちゃんを終えて

 2022年9月“みる”について会員さんへのアンケートを行った。意外にも「舞台劇をみたい」という声が多く嬉しかった。しかし、いざ作品を選ぶとなると…高崎での観る人の年齢層や、それに合わせた上演時間や会場、予算など、様々な条件が一致するものがなかなかみつからない。
 ようやく、これだ!と思ったのは、【NPO法人あそび環境Museumアフタフ・バーバン】が手掛ける『きおく』をテーマにした“ゆらとまぁばあちゃん”だった。アフタフ・バーバンといえば、
“にこにこやまはたいへんだ”“ぐうちょっぱ劇場”の上演のほか、小学生を中心とした“まちをあそぶ〜忍者修行”などで、コロナ禍以前には高崎の子どもたちと遊びまくりの人たちなので、きっと楽しい鑑賞会になるに違いないと思い決めた。
 しかし…『きおく』という、わかるような,わからないようなテーマのお芝居を子どもたちに届けることは簡単ではなかった。どうしたら、沢山の親子に観てもらえるのか、正直なところ当日まで悪戦苦闘した。だが、結果的には沢山の子どもたち大人たちが、会場に足を運んでくださり、素敵な時間を共有することが出来た。
 3人で演じるそのお芝居は、開場され中に入っていくと、すでに役者と思われる方が前に立ち来場者に声をかけている…そして、その声かけは会場全体に広がり、いつの間にか、そこにいるすべての人がその世界に惹き込まれていった。笑いあり、笑いあり、そして涙ありの1時間は、暖かく穏やかに、しかし時には烈しく吹く春の風のようだった。
 観に来てくださった皆さんお一人お一人が、その風を一緒に創ったのです。生の舞台は、役者さんとスタッフだけでは成り立ちません。“観る人”がいて完成されるのです。そして、その体験は、子どもも大人も、心豊かに生きる力となることでしょう。
 この日、みんなで創られた春の風は、「“みる”体験を子どもたちに届け続けたい」という私の力にもなりました。
 ありがとうございました♡
 
ゆらとまぁばあちゃん実行委員会・高橋利恵子

みんなの感想

寄せられた感想の一部を紹介します

6歳と4歳の娘達を連れて、参加しました。冒頭で、子ども達を巻き込んだ曲作りやインタビューがあり、その中でその場の空気がぐんと温まった様に感じました。

 本を朗読する形で始まった物語は、すぐにゆらとまぁばあちゃんのセリフの掛け合いに変化していきました。

 キャストさんは3名で、1人何役も演じ分けていました。この様な形の演劇は初めてだったので、キャストさんの演技と雰囲気を作り出す音楽に見入ってしまいました。
 途中、面白い場面や客席いじりもあり、子ども達も退屈せずに楽しんでいました。

 そして、ラストはゆらとまぁばあちゃんの決断に感動。『記憶』について改めて考え、自分の記憶にある 素敵な思い出を作ってくれた 全ての人に感謝したくなる、そんな作品でした。
                                  (すずぽん)
たった3人でこの世界を表現するのはすごい。目の前で繰り広げられるストーリーにひきこまれました。楽しめました。 (大人)
3名の役者さんが、芝居をしながら子ども達とコミュニケーションをとって、すごく自然で、こういうのを初めてみたので、とても楽しかったです。ありがとうございました。 (大人)
おもしろい所もあれば、感動する所もあって、楽しかったです。(小5)
たいせつな記おくを、いつまでもとっておきたい。(小2)
りっちゃんのオープニングトーク、とても心を惹かれました。年齢に対してのコメントもあたたかくて、一つ一つメモしておきたいくらいでした。大人の年齢はどうするんだろうとドキドキでしたが、平成と昭和に、なるほど!その方法があったか!と嬉しくなりました。春といえば、からの絵(すごく上手!)、からの歌、みんなで合唱、楽しかったです。
即興であんな素敵な歌ができるなんて。自分が言ったのが歌詞になるってワクワクだろうなって思いました。春といえばがけっこう思いつかなくて、びっくりでした。きおくの箱が閉じてます…。ゆらとまあばあちゃん🎵きおく、ということ、昭和下旬の早生まれの私にとっては、親たちの姿で目の当たりにしていて、自分たちもこれからやってくるテーマで、ゆらちゃんの受け止めがなんだかうれしかったです。
まあばあちゃんたちのそれぞれの表現が面白くて。子どもたちのめちゃくちゃ夢中な姿、怖がっている姿(きょうふのみそ汁の時とか)などなど、みんなの反応を見ているのも楽しかったです。うまく書けませんが、あたたかかったです、心が、とても。
小さい時に見た劇や楽しかったことは、ずっと心に残ってます。今日のみんなも大きくなってもきっと覚えていて、いつか、あの時の劇はこんな意味だったんだな、なんて考えたりするのかな、なんて思いました。その時は、3人の皆さんの顔が生き生き浮かぶのだろうな、と思いました。子ども劇場の活動はやっぱりいいですね。アフタフ・バーバンの皆様、子ども劇場のスタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。素敵な時間をありがとうございました。(大人)

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